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2021/09/14 17:12
日本が誇る和食に欠かせない調味料の代表と言えばお味噌。「味噌は医者いらず」ということわざがあるほど、味噌は古くから私たち日本人に親しみのある食品です。
最近では発酵食品として注目され、整腸作用や美肌作用など女性に嬉しい効果が明らかになっています。
美山町でも下吉田味噌加工グループの皆様が昔ながらのお味噌を長年作られてきました。
今回はグループの代表である南 広美さんに地域に愛される下吉田味噌の美味しさのひみつをうかがいました。
◆下吉田味噌加工グループのはじまり
1965年、農作業が落ち着く11月から3月までの農閑期に、村おこしのため地域でできることをしようという思いから、「あゆみ生活改善グループ」が結成され、味噌作りやケチャップ作りを始めたことが下吉田のお味噌づくりのはじまり。
その後、1989年に味噌の加工所を立ち上げ、下吉田味噌加工グループとしておよそ30年にわたり味噌作りを続けられています。味噌づくりは寒い時期に作業をしたり、熱気の中で作業をしたりと大変なお仕事ですが、良いものをお客様に届けたいという気持ちで取り組まれています。現在、加工グループのメンバーは5名。皆さん下吉田地区在住の女性の方で、毎年11月から3月に加工所に集まり、こだわりの味噌を生産されています。
◆味噌づくりのこだわり
「できるだけ昔ながらの味を変えないように作ることを心がけています」と語る南さん。味噌の材料は、国産大豆と地元美山産のお米を使った自家製米麹、そして塩のみと極めてシンプル。自然の恵みをそのまま活かした無添加の米味噌です。塩は最低限の量のみを使用しているとのことで、高血圧が気になる方にも嬉しいですね。
下吉田味噌は地元の保育園や小中学校の給食にも使われており、小さなお子さまから大人まで安心してお召し上がりいただけます。
2004年度には男女共同参画の推進で地域を元気づけている個人と集団に贈られる「農山漁村女性チャレンジ活動表彰」で優秀賞を受賞しました。
美山町のシンボルとも言える茅葺き屋根が描かれたパッケージも注目したいポイント!「パッケージを変えたらえぇという声もいただくんやけど、このパッケージには思いが詰まってるねん。」という南さん。素朴な茅葺き屋根の絵は下吉田地区の画家に描いていただいたそうで、細部までまちづくりへの思いが込められています。
◆おすすめの食べ方
南さんのおすすめの食べ方は、おだしをしっかり取って野菜をたっぷり入れたお味噌汁。その他にもおにぎりに付けて味噌焼きおにぎりにしたり、みりんや砂糖、酒と合わせて味噌だれとして使うのもおすすめです。
◆お客様へのメッセージ
「下吉田味噌は昔から受け継がれてきた『本当の田舎の味噌』です。おばあちゃんが作った懐かしい味わいをぜひ食べてみてください」。